こむら返り

こむら返りの多くは運動の前後や運動中に起こりますが、年齢を重ねると同時に起こりやすくなり、睡眠中に突発的に起こってしまう事もあるようです。
こむら返りの仕組みや対処法について紹介しましょう。

こむら返りとは?

私たちが普段“こむら返り”(こむら=ふくらはぎ)と言っている症状は、特に「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と言われる事があります。

症状としては、突然の痙攣と共にその部位が硬直し、動かすことが出来なくなる。腕やふともも、ふくらはぎや背中など動かす事が出来る多様な部位で起こる事があり、足がつるような感覚や強い痛みを感じます。

こむら返りの原因

運動中に起こるこむら返りの原因は多くが神経の伝達中での異常だとされています。
人間の動きと言うのはまず脳から信号が出され、その命令が運動神経に伝えられて筋肉が動いているのですが、この信号を受ける側の筋肉が過剰に反応してしまい、結果として筋肉が過剰に収縮してこむら返りが起きているのではないかとされています。

夜間の睡眠中に起こるこむら返りですが、睡眠中は脚が伸びてふくらはぎの部分が収縮している状態になっているので、運動神経の誤動作によってこむら返りが起きやすい状態になっています。

頻繁に睡眠中のこむら返りが起きるようであれば、甲状腺機能低下症や腎不全、電解質異常や糖尿病などの病気が関係している場合がありますので、病院で検診した方が良いでしょう。

この他には下半身への血流不足やふくらはぎの疲労、寒暖差など様々な要因も考えられます。

こむら返りの対処法

ふくらはぎにこむら返りが起きた場合は、親指のつま先を中心に手前にゆっくり引っ張り、ふくらはぎの筋肉を伸張させるように促します。

たびたびこむら返りが起きる場合は、医師に診察してもらうのが良いでしょう。筋弛緩剤や漢方薬、マグネシウムなどを使用して治す対処法もあります。

また、対処法として針治療を行う方法もあります。針治療で悪くなってしまった血行や循環作用を促すことによってこむら返りの発生を抑えることが出来るでしょう。

こむら返りの予防

長時間の立ちっぱなしやスポーツをした後には、ストレッチやクールダウンで特にふくらはぎ辺りの筋肉をほぐしてあげるようにしましょう。

また、水分や電化質や塩分の補給も重要ですので、飲み物(スポーツドリンクやクエン酸を含んだもの等)で補うとより効果的でしょう。

他には、かかとからふくらはぎにかけてY字型や一直線にテーピングする方法や、こむら返り対策専用の器具などもあるようです。

こむら返りの豆知識

“こむら返り”という呼ばれ方ですが、古くは平安時代に付けられたネーミングだと言う事がわかっています。その時代の人々はこむら返りの痛みを“筋肉がひっくり返されたかのような痛み(転筋-てんきん)”と表現しているようです。

なぜ“コムラ(またはコブラ)”と呼ばれていたのかと言うと、大きな肉の塊を意味する“シシムラ”と対になる小さな肉=“コブラ”と考えられていたからだと言われています。

近代における日本でも、まだ“コブラ”や“シシムラ”といった呼ばれ方が一部の地方で使われているようですが、けして“コブラ”といってもあの毒をもった蛇の名前の事ではありません。

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